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陰陽論から生まれる食事療法【るいネットさん】

心療内科に行く前に食事を変えなさい

心療内科に行く前に食事を変えなさい

医食同源という言葉があります。
これは、医術と食は切っても切り離せない関係にあり、医術がよくても食が正しくなければ、病は治らないという意味です。
近年、生活習慣病といわれるものが国民病となっている中で、食生活の改善というものが言われています。
しかし、これらはいずれも近代栄養学に基づくもので、
「○○には、××がよい」とか「この栄養素に注目!!」などというものがほとんどです。それでは、人によって、体調によって作用が違い、ある人には良いけど、ある人にはちょっと・・・というふうになってしまいます。
ところが、食べ物を『陰陽の法則』にあてはめて考えると、なんと簡単に食事療法が出来てしまいます。

自然の摂理にかなった食べ方を見直しましょう。民族にはそれぞれ民族固有の食べ物・食べ方があります。
かつて日本にも、日本の風土に合った日本人の体質をささえる食文化がありました。
ところが戦後、日本人の食は急激に欧米化し、わずか数十年ですっかり食のスタイルを変えてしまいました。
こんなに短い期間で食べ物を変えた民族は、世界広しといえども、日本だけではないでしょうか? 

食が家庭のコントロール下にあるうちは、食は家族ひとりひとりの体質や健康状態に応じて内容を変えられるバランス調整剤の役割を果たしていたのに、学校給食や外食が出現したことで、みんながまったく同じものを食べる現象を生み、体のかたよりをさらに助長させる弊害をつくってしまったのです。
成人病が低年齢化し、生活習慣病と呼び名をかえたのは、食べ物がいのちないものにかわり、さらに毎日の食がグルメ食になってしまったことが原因です。
少なくともこの急激な食の欧米化がガンやアトピー体質のもとをつくり、さまざまな生活習慣病の引き金になっているのは明らかです。
世界の最先端をゆく科学者たちは、かなり前から、動物性食品や精白食品、食品添加物などが現代病に大きくかかわっていることを指摘しています。

 あたりを見まわせば、病気にならないまでも、さまざまな不調を抱え込んでいる人がどれだけいることでしょう。
その弊害はからだだけでなく、心の問題にまで悪影響を及ぼしてきています。
学級崩壊や校内暴力など、キレる・無気力・無感動の子供たちが激増しているのも、食に問題があるからです。
ストレスを受けやすい体も、実は貧弱な食がつくりだしています。

今こそ、食を見直し、「食い改める」ときです。

 

きまり1.歯の構造からみる食事の割合

 

私たちの多くは今、好きほうだいに食べ物を食べていて、そのことに何の疑問も持っていません。
ところがこれは、生き物としては例外中の例外なのです。
たとえば、牛や馬は草を、ライオンやヒョウは野生動物を、コアラなどはユーカリの葉しか食べません。
本来、生き物にはその生き物の生理 ───── 消化吸収にあった食べ物や食べ方があるのです。それが自然のルールです。

人間は太古から何でも食べてきたから、雑食でいいのでは、という考え方もあるでしょう。
確かに火を使えることともあって、私たちは様々なものを自由に食べてきています。
でも、いちばん適している、あるいはずっと食べてきた食べ物が何であるかを物語る、確固とした証拠があるのです。
それは、すべての人間に共通している歯の構造です。

人の歯は全部で32本。そのうち臼歯が20本、門歯が8本、犬歯は4本となっています。牛や馬などにみられる臼歯は、まさに穀物をすりつぶすのに適しています。ウサギなどにみられる門歯は、野菜や果物・海草を噛むのに、肉食動物にみられる犬歯は肉や魚を引き裂くのにちょうどいい形です。
つまり、ヒト本来の食べ物は、穀物:野菜類:肉魚が、5:2:1の割合と言うことになります。

サバンナを闊歩する象やキリンやライオンに、糖尿病や胃潰瘍や虫歯があるでしょうか?
少なくとも自然の摂理に寄り添い、ルールどおりに食べている野生動物には、成人病も自律神経失調症も見られません。
人間も同じことです。
本来の生理にあった食べ物を食べれば病気にはならないのです。

 

きまり2.身土不二(しんどふじ)

 

四季の豊かな日本に暮らす私たちの体は、春夏秋冬で少しずつ変化しています。
また、同じ日本でも夏涼しい北海道と、冬でも暖かい沖縄の人々では生れもった体質が違います。
それぞれにあわせた食べ物や食べ方があるのは当然のことです。

昔は「三里四方のものを食べる」と言って、徒歩で行ける範囲のものを食べていれば健康で暮らせる、という考えかがありました。
これは、身体と土とは元をただせば同じもの、という「身土不二」の発想からきています。
人も作物も同じ土(環境)で育つわけですから、その土から健康に育った作物を食べることが、環境への適応能力をいちばん高めることになるわけです。

そんな私たちが、まったく違った気候風土でとれる作物、たとえば熱帯地方のフルーツやコーヒーを、それも真冬にとったらどうなるでしょう。
日本という気候になじんでいる体はびっくりして、生体としての機能をくずしてしまうにちがいありません。

日本に住む私たちには、やはり日本でとれるものを食べるのがいちばん体に優しく健康でいられるのです。
そして、太陽や土や水の恵みが最高潮に達した旬のものを食べることによって、その時季に体が必要としているものが、すべてまかなわれます。

 

きまり3.一物全体(いちもつぜんたい)

 

身土不二とならんで、栄養学の数値や分析のいらない食べ方があります。
それが、「一物全体」で、「まるごと食べる」ということです。

たとえば米は、玄米で食べるならほぼ完璧な栄養バランスをもつといわれています。
それを精白するということは、栄養価が落ちるだけでなく、バランスも崩してしまいます。
植物も生き物ですから、それ全体でバランスを保っているのです。
さらに、玄米はまけば芽が出ますが、白米は芽を出しません。

また、野菜の栄養素は皮の部分にいちばん詰まっていますし、サツマイモを食べたときの胸焼けやもたれ感は、皮ごと食べれば皮に含まれる成分が解消してくれます。
「まるごと食」はすぐれた栄養バランスと、それを体内で完全消化する代謝要素が全部入っている、生命力豊かな食べ物であり食べ方なのです。

 

きまり4.米は玄米で

 

最近は、発芽玄米や雑穀がブームになっています。
それは、白米が失ったものの多さにやっときづいたからしょう。

先ほどものべたように、玄米はまけば芽が出ますが、精白してしまった白米には、まいても芽が出る生命力はありません。
もちろん、栄養価もケタ違いす。
玄米にはバランスよく配合されていた栄養素が、ぬかをとって白米になると驚くほど少なくなります。
炭水化物(糖質)こそあまり変わらないものの、タンパク質・脂質・繊維質をはじめ、各種のビタミン・ミネラルは激減します。

米を白くすると粕(かす)という字に、米を健康にすると糠(ぬか)という字になりますが、漢字にすると、まさに一目瞭然です。
昔の人は、精白すると失われてしまうぬかや胚芽にこそ、大切なものがいっぱいあることをよく知っていたのです。
ぬかや胚芽には、酵素やビタミン・ミネラル、食物繊維など、体の機能をととのえる成分がたくさん含まれています。
酵素は食べたものの代謝になくてはならないものですし、ビタミン・ミネラルは酵素を助けたり、ホルモンや自律神経の調整をする働きがあります。
繊維は善玉菌をふやし、有害物質をまきこんで腸の掃除をしてくれます。

こういった成分が少ない白米には、体を健やかに保つ機能が、かなり失われていることになります。
一番問題なのは、代謝がうまくいかずに疲労物質の乳酸をつくってしまうことでしょう。玄米の中性に対し、白米は体に負担をかける酸性(陰性)食品にさりさがってしまうのです。

玄米が苦手という人は、まず梅干を添えたおかゆか発芽玄米を試してみてください。
それでもだめなら、分搗き米や麦ご飯、微量要素が豊富な雑穀や豆入りご飯を食べてみましょう。
そして、ぬか漬けや梅干を添えて、できるだけ玄米に近い栄養バランスをとってみてください。

なお、玄米は私たちの体が必要とする配分でたんぱく質や脂肪・ビタミン・ミネラルを持っていますから、白米と違って肉や魚などのおかずがほしくなくなります。
玄米ご飯に味噌汁、漬物の組み合わせで、十分かつ必要な栄養が取れますし、「粒」をよくかむことで脳の活性化にもつながります。

 

きまり5.よくかむこと

 

同じものを食べても、よくかむのとかまないのでは体に与える影響はまったく違います。
唾液は一番初めの消化酵素であり、これとよく混ぜてやることが一番大事です。
また、かむことによって脳の満腹中枢を刺激し、食べ過ぎの予防にもなります。

また、最近、問題になっている骨粗鬆症ですが、腎臓から出るホルモンが骨の形成に役立つという研究結果が出ています。
東洋医学では腎を養うのは唾液であり、そういう意味からも、よくかんで唾液を出してやることが大事になります。

よく、「私は歯が悪いからかめない」という人がいますが、そういう人はお茶(水分)をかむようにしてみてください。 

心療内科に行く前に食事を変えなさい

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